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” to-gather ” 土浦の地区公民館

土浦市

「港町三丁目」の地区公民館の建て替えプロジェクト

 

港町は、JR常磐線 土浦駅東口側に

霞ケ浦を埋め立てして生まれたまちです。

2020年で、港町が生まれてちょうど50年。

 

もともとの公民館は

築40年を超え、床鳴りや雨漏りなど老朽化が進んでいました。

この公民館は

公園と同じ敷地にあり、こどもたちが自然と集まってくる場所にあります。

 

夏に行われる町内の一大イベント「夏祭り」

公民館は山車庫も併設、

この夏祭りの拠点となります。

公民館の入り口に紅白幕がかかり、

朝からたくさんの町内の人が集まり、

公民館の前から山車が出発します。

山車が子どもたちに引かれて町内をまわっている間も

公民館では、休憩場所に持っていく飲み物やおやつの準備に

お祭り後にふるまわれるカレーライスの調理と

町内の方々が集まって大忙し。

夕方に山車が公民館の前に帰ってくると

ホールには老若男女集まって、にぎやかに夜遅くまで。

 

夏祭り以外でも

子ども会のクリスマス会などといったイベントや

夏祭りに向けてのお囃子練習、

サークル活動としてのカラオケや囲碁将棋に、書道教室、

班の会合など

日常的にも、様々な用途で町内の方々に活用されている場所です。

 

妻型の屋根がのった

シンプルな形状の建物ですが、

広い軒下空間があり、夏祭り時に活用されるだけでなく、

公園で遊ぶ子どもたちのちょっとした休憩場所にもなります。

 

内部は

玄関スペースを広く確保し、受付やモノの搬出入時に便利に。

台所と収納スペースは、収納量を確保するとともに、回遊動線になっていて

人の動きがスムーズに。

トイレも乾式化し、洋式トイレを2室確保。

1室は身障者対応とし、手摺を取付するなど、みんなに優しいトイレに

生まれ変わりました。

そしてホールは、人々が集い、様々な行事に対応できる場としての

広さを確保。

以前は殺風景なホールでしたが

梁の一部をあらわしにする工夫で、温かみのある空間となりました。

もちろん、災害時の拠点にもなるように

耐震性、断熱性といった性能面にも配慮しました。

 

” to gather “ 町内の人々が気軽に、たくさん、集まるために

” together “ 一緒に楽しみ、一緒に助け合う場となるように

 

50年という節目に、新しく生まれ変わった地区公民館が

これからまた50年、永く、町内の方々に活用され、愛される場に

なることを願っています。

 

 

 

所在地: 茨城県土浦市
竣工: 2020年3月
敷地面積: 420.51㎡(127.0坪)
建築面積: 204.46㎡(61.7坪)
延床面積: 175.98㎡(53.1坪)
用途地域: 第一種低層住居専用地域
構造: 木造在来
規模: 平屋建て
用途: 地区公民館
構造設計: 高橋建築構造設計室
施工: 株式会社山本工務店
写真: 椎木広
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