刻 ” koku ”
施主は電設会社を経営され、自身も現場に携わる職人さん。
仕事仲間の大工さんを通じて、設計の依頼をいただきました。
その元請けの大工さんは、弊所兼自宅の建築の際に
現場に入ってくださっていた方。
施主と、大工と、設計の三人四脚で進んだ案件です。
現場では、施主自ら電気配線工事をこなし、
照明の計画でも施主のこだわりが詰まっています。
大工が木を「刻」み、
家をつくりあげていくように
施主自身が現場に入り、
一緒に現場をつくりあげていく
そんなかけがえのない機会を「刻」んだ住まい
施主と設計をはじめたころ
新婚ほやほや、奥様のおなかには小さな赤ちゃんが
このあたらしい住まいで
うまれたての家族が
あたらしい家族の時間を「刻」んでいく・・・
竣工後半年経ってからの、竣工写真撮影でしたが
住まい方を含め、庭や家具など住まいの随所に
施主家族の思いがさらに「刻」まれていて
生活を楽しまれている様子にこちらも嬉しくなりました。
この住まいで
たくさんの素敵な瞬間が
「刻」まれることを祈っています
※外壁に施工した杉板材は、茨城県産材です。
斜めに施工して、モダンな印象に。