” Weave ” 紡ぐ
北千住のお隣、町屋駅から近くの
マンションのフルリノベーション。
既存の間仕切りや天井などをすべて撤去する
スケルトンリノベーション。
限られたスペースの中で
どんな生活をしたいか?
たくさんのイメージを紡ぎながらプランをつくっていきました。
面積は67㎡足らず。
男の子3人と夫婦の5人が暮らす住まいです。
共働きなので、家事の効率は最優先。
アイランドキッチンの並びにダイニングがあり、
つくり立てがどんどん食卓に。
回遊性のあるアイランドキッチンで、
人の渋滞が起きないように。
こどもたちがお皿やお箸を食卓に並べたり、
ご飯をよそったり、お手伝いがしやすいように。
週末に作り置き料理をたくさん作れるように、
広いカウンター面を確保。
買い置きの食品のストックをたくさん収納できる場所。
5人分の食器が一気に洗える、大型のビルトイン食洗機。
水回りスペースにも工夫がたくさん。
洗面は混雑するので、
あえて廊下に面した場所に。
こどもたちが横に並んで、歯磨きができます。
脱衣場の洗濯機まわりには、充実の収納。
脱衣場にマルチシンクも設置し、
上履きなどをつけ置きしてジャブジャブ洗えます。
家族共用のクローゼットスペースを確保し、
洗濯の終わったものは
すべてそこに収納すればOK。
家事の効率を最優先させながらも、
家族が過ごすLDKスペースをなるべく広く確保し、
寝室などの個室はコンパクトに。
こども部屋、主寝室は
完全な個室にせず、あえてオープンにし、
必要な時に、ロールスクリーンでクローズ出来るように。
こども部屋は、ロフトベッドスペースを上段、
下段をスタディーカウンターにした造作と
既製品の2段ベッドの組み合わせで、
こどもたちのちょっとわくわくする秘密基地のような場所に。
とりあえずは、小学1年生の長男くんと年少さんの次男くんが、
2段ベッドのあるこども部屋。
もうひとつのロフトベッド付きのこども部屋は、
パパのスペースとして。
ママと1歳の3男くんは主寝室で。
こどもたちの成長に合わせて
フレキシブルに空間を利用していくことが出来そうです。
マンションというワンルームの
限られたスペースだからこそのプラン。
5人の家族が、
家族の気配を感じながら
思い思いの場所で過ごすことができる、
そんなあたたかい住まいになりました。
スペースとスペースが紡ぎ合い、
家族と家族が交わり合いながら、
大きくあたたかい1枚の布が出来上がるような。
その大きくてあたたかい布が
家族を包む「住まい」として
機能してくれればと思っています。
コンサルティング:株式会社リビタ
リノサポ事例掲載
https://www.rebita.co.jp/gallery/project623
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掲載関連
◆住宅&インテリアマガジン「Lives」vol.92(2017年4月号)
http://www.edodesign.jp/1526/