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” wa ” 土浦の二世帯住宅 増築&リノベーション

親世帯と娘さん夫婦と3人の子供たちが暮らす

7人家族の住まい

 

娘さんが育った御実家である既存住宅

二世帯用の住宅ではないので

キッチンや洗面、浴室といった水回りが1セットずつ

3人の子供たちも中学生や小学高学年になると

親世帯と娘世帯の生活リズムがバラバラになり

水回りの使い勝手に、ストレスを抱え始めていました。

また、子どもひとりひとりに個室も欲しくなりました。

 

共働きの娘世帯にとっての

子供たちが帰宅したときに祖父母が家にいてくれる安心感

家事のちょっとしたサポートをしてくれる心強さ・・・

二世帯を切り離さずに

住まいがつながった状態での

増築とリノベーションを検討していきました

 

増築部分は

娘世帯の浴室と洗面、トイレ、ファミリークローゼット兼室内干しスペース、

ワンちゃんのスペース、夫婦の寝室と、専用玄関のあるご主人の仕事部屋を

約13.5坪に凝縮して計画。

娘世帯のLDKは、増築部とつながった既存住宅内の二間続きのスペースに確保。

 

親世帯は、既存住宅1階の

もともとキッチンや家事室、リビングダイニングだった部分を改修して、

コンパクトながらも使い勝手のよいLDKと、夫婦の寝室も確保。

浴室、洗面も新しく設備を入れ替えました。

 

既存住宅の2階にあった3室の個室は

間取りを変えずに、こども部屋3室に。

階段ホールを通じて、親世帯と子世帯がつながっています。

 

また、既存部分と増築部分は

屋外デッキ部分でもつながっており

心地よさと機能性を備えたスペースに。

 

延床だけでも全体で70坪近くになる

増築とリノベーションの計画のため

既存をなるべくいかせる部分は残すことで

コストコントロールを図るとともに

新旧がうまくミックスした空間を目指しています。

 

 

水回りが一つしかないことで

それぞれが抱えていたストレスが無くなり、

ほどよい距離感で

お互いが気持ちよく過ごせるように

「調和」「親和」   ” wa ”

 

既存の住宅と、増築部分

経年変化した木部と、真新しい木部

親世帯のインテリアの好みと、娘世帯のインテリアの好み etc…

それらの

「調和」「親和」  ” wa ”

 

 

物理的なつながり、心理的なつながりが

ぐるーりと

ほどよいバランスで

7人家族の大きな ” wa ”  を

つくってくれるような住まいです。

 

住まいに少しずつ手が加えられ

これまでの暮らしの軌跡を残しながら

次の暮らしの軌跡が刻まれていく様子を

設計や工事を通じて目の当たりにし

住まいというのは

家族の器(うつ” wa ”)であることを

再認識させてくれた案件です。

 

 

※娘世帯の増築部で使用した

(LDKに面したワンちゃんスペース壁面、寝室壁面、トイレ壁面)

3種類のアクセントクロスは

クロスメーカーの「WhO」に協力・提供いただきました

 

※既存住宅は、

「既存住宅状況調査」を行い、劣化や損傷がないか調査をしています。

その上で、

耐震診断を行い、補強計画を立て、改修に合わせて耐震補強を行っています。

協力:生空間建築研究所

 

※既存部分は、

耐震補強だけでなく、制震ダンパーを設置して、

地震に対する安全性をプラスしています。

「Hiダイナミック制震工法」

 

 

 

 

所在地: 茨城県土浦市
竣工: 2020年5月
敷地面積: 466.12㎡(140.7坪)
増築部建築面積: 52.16㎡(15.7坪)
増築部延床面積: 44.08㎡(13.3坪)
住宅合計延床面積: 220.73㎡(66.6坪)
用途地域: 市街化調整区域 地域指定なし
用途: 専用住宅
規模: 増築部:平屋建て、既存住宅:地上2階建て
既存住宅状況調査および耐震診断: 生空間建築研究所 松田祐光
施工: 光輝建築 湯原健一
作庭: J.L.Design 日庭 奥平和之
写真: 平林克己
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