「双葉町駅西側地区災害公営住宅等設計業務委託」公募型プロポーザル
2020/04/06
3.11東日本大震災から
早9年
幸いにも震災当時、
私自身は里帰り出産のため兵庫県の実家におり
大きな揺れや震災後の混乱を経験せずにすみました。
長男が震災年生まれですので
その年月を想うと、月日の長さと共に、短さも感じています。
昨年11月に
福島県双葉町の駅西側地区のまちづくりに関する
公募型プロポーザルの募集がありました。
双葉町は震災後、福島第一原発の事故の影響で
町内全域が避難指示区域となり、すべての町民が町外に避難をしました。
昨年ようやく一部に、初めての避難指示解除が実現し、
今年になって双葉駅が復興し、常磐線の全線開通が実現したばかり。
2022年の春に向けて、双葉駅西側地区に災害公営住宅や再生賃貸住宅を
整備し、双葉町民がふるさとに戻って生活するまちをつくっていく、
ゼロからのまちづくりを計画する、そんなプロポーザルです。
弊所は
建築家仲間の「LiveHaus建築設計所」さんと「高橋建築構造設計室」さんと
三者で設計共同体をつくり、
このプロポーザルに参加しました。
帰還希望者は高齢の方が中心、
子育て世代の自分たちだったら、どのようなかたちで
ふるさとと関わりながら、まちへの帰還へと
いけるか、
小さなまちの中で、どのように雇用を生み出し
住民の居場所をつくっていけるか、
そんなことを、いろいろ考えながら
まちの地図を描きました。
普段は1/100のスケールでスケッチすることが多いですが
1/1000のスケールです。
A3用紙2枚に、提案を詰め込みました。
書類審査通過の連絡があり、
2月下旬に、公開プレゼンに福島へ。
審査結果も、ようやく公開となりました。
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/41065d/futabaekinishikekka.html
私たちは
提案番号10
書類審査は、2位通過でしたが
公開プレゼンと質疑応答の審査後、結果は4位。
最優秀者は、ブルースタジオ・パシフィックコンサルタント共同設計体で
契約金額は、なんと1億7193万円
「実現の具体性」
行政や国と一緒に、復興のまちとしての
フラッグシップとなる新しいまちづくり
小さな設計事務所が3つ集まって
頑張ってみましたが
及びませんでした。
提案書の評価は、2位です!
内容としては評価いただきましたので
是非ご覧ください。
またこうした機会にチャレンジしていきたいと思います。
※上記審査結果のURLから、PDFで提案書を見ることが出来ます。